アール・デコの象徴
フーヴァービルディング

一時代を築き上げたデザイン様式

1910年から1930年にかけてアール・デコと呼ばれるデザイン様式が世間をにぎわせました。
たった20年ほどの短い期間ではありますがデザインを語る上では外せないほど大きな文化でもありました。
今回紹介する「Chisel&Mouse」で再現された模型もこの時代を象徴する建築となっています。


<引用元:https://upload.wikimedia.org>
英国全土に広がったアールデコの流れで商業施設や工場、地下鉄などのインフラまで幅広い場所が新たに開発されました。
そのうちの一つが「フーヴァービルディング」です。
この建物は現在、イギリスの建築的歴史的重要建造物リストのGradeⅡに指定されています。

この建物は家電メーカーの工場でオフィスや社員食堂も一体となった施設でした。
その外観はアールデコらしい直線的なラインと大きな窓ガラスが特徴的です。

そして何よりもこの建物はミントグリーンのサッシが目を引くアクセントになっています。

「Chisel&Mouse」の模型はエッチングパーツが特徴の一つですがその部品がここまでぴったりはまる建築も多くはないのではないでしょうか。
こちらも民度グリーンに塗装されたサッシ部分のパーツが模型の魅力を引き立たせてくれています。
背景が暗い色の場所ではシャープな印象ですが明るい空間でもグリーンと合わせてさわやかにディスプレイすることも。

裏にはエディションナンバーと作成者のサインが入った一点もので一つ一つが丁寧に作られた特別なアイテムです。

Chisel & Mouse

繊細かつハイクオリティな造形のオブジェ。マットカラーの石膏とエッチングパーツがアクセントになったシンプルで魅力的なインテリアです。

著者:アキホコーシ

大学で建築デザインを学び、現在GENERAL SUPPLYで働くスタッフ。
暮らしにフォーカスしたコラムを連載中。

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