東京建築旅行

建築というデザインを見る

「日本でデザインの最先端を見たいなら東京へ行け」
と大学時代に言われたのを思い出しながら先日、東京観光に行ってきました。

雑貨屋などを回りながら建築物を見てきたので少しご紹介。

まず初めに行ったのが新宿御苑です。
高層ビルが立ち並ぶ都心のオアシスで、駅前とは違い静かで癒されるスポット。
その中で目を引いたのが「旧御凉亭」、昭和天皇のご成婚記念として建てられました。
中国南方地方の建築様式を取り入れた、国内においても希少な本格的中国風建築だそうです。
日本建築とは違う色使いの屋根が存在感を放っていました。
中に入ると風が心地よく、柱の間から見える庭園はアートのよう。
いわゆる〝中間領域”といわれる空間は周りの環境でその効果を遺憾なく発揮しているようでした。

さて今度は神楽坂に移動してきました。

隈研吾さんの設計で建物前の大きな階段が特徴的な「la kagu」
天気のいい日は座って本を読んだり休憩したりできそうなスペースで、なだらかな丘のような存在です。
中にはセレクトショップやカフェが入っており、高い天井のゆったりとした空間が広がっています。
元々本の倉庫だった店内は武骨ながらも温かみのある雰囲気でした。

そして隈研吾さんの建築をもうひとつ。

神楽坂駅の裏手にある赤城神社です。
神楽坂の坂をイメージさせる階段をのぼると本殿がありました。
横に大きく広がる屋根は直線的で、シンプルなデザイン。
現代の技術もあり軽量コンパクトで、一般的な重厚さのある神社とは違った雰囲気をもっていました。

狛犬もかわいい感じにデフォルメされています。

境内にはマンションもあり、木目を彷彿とさせるアルミフレームが印象的でした。
土地性を生かした形態は面白く、住む人にとってのアイデンティティとなり得るものだと感じさせられます。

東京全体が古い下町の建物と最新建築が混在していて、
映画のブレードランナーのような街並みだなと思ってしまったのが正直なところ。
デザインする人も違えば、施主の好みも、建てられた時代も違うので仕方ないのかなと思いつつ、
そんなごちゃ混ぜなところでいろいろな建物を見られる面白さに魅了されていました。
デザインをするときいろいろなことを知っているというのは強みになると思います。
雰囲気が違う場所でも自分の好きを見つけられるというか、魅力の作り方みたいなことがわかってくるのではないでしょうか。

また面白い建物を発見出来たら紹介したいなと思いつつ
次回の記事はアイテムの紹介でしょうか。

それではまたお会いしましょう。


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